1. 半田成分の劣化
解説
錆による変質と不凍液中の成分により半田成分が劣化するケースです。この場合、チューブとプレートの根付け部分が老朽化し、腐食によってクーラントの流れが妨げられます。
写真は半田成分が劣化したラジエーターの見本を示します。
2. 内部不純物の堆積
解説
錆や不凍液中の成分(漏れ防止成分)が固まる事により、ラジエー夕ー内の流れの妨げとなるケースです。
写真はクーラント(冷却水)の流れの悪くなったラジエーターの見本を示します。
3. フィンの劣化
解説
化学物質の付着によりフィンが劣化するケースです。大半は、海水や道路上に散布された凍結防止剤の付着が原因となっています。
写真はフィンの劣化によってダメージを受けたラジエーターの見本を示します。
4. フィンの接着不良
解説
フィンとチューブの半田接着が不十分な場合、フィンが固定されていない為に性能ならびに強度の低下をともに招きます。
写真は半田接着が不十分なためフィンによってダメージを受けたラジエーターの見本を示します。
5. チューブ/プレート根付部の漏れ
解説
チューブとプレートの半田接着部分が不完全な場合、振動や衝撃で接着部分が剥離し水漏れの原因となります。
写真は水漏れを起こしたラジエーターの見本を示します。
6. タンク/プレート部の漏れ
解説
圧力による老朽化が原因となり、(真鍮タンクの)プレート/タンク接着部又はプレートに亀裂が発生するケースです。
写真はプレートに亀裂が発生したラジエーターの見本を示します。
7. サイドブラケットの取付不良
解説
サイドブラケットの取付に不良箇所がある場合、コアの変形やチューブの破損を引き起こします。
写真はサイドブラケット取付不良ラジエーターの見本を示します。
8. オイルクーラー漏れ
解説
オイルクーラーの溶接部等からオイルが漏れて混ざった場合、トランスミッション又はエンジンにトラブルが生じる可能性があります。
写真はオイル漏れを起こした溶接部の見本を示します。
9. インレット/アウトレットパイプの取付部の漏れ
解説
老朽化又は半田付けの不具合により、インレット/アウトレットパイプの取付部に漏れが生じるケースです。
写真は水漏れを起こしたパイプ取付部の見本を示します。
10. フィンの損傷
解説
軽い衝突又はウオーターポンプの破損lこより、ラジエーターがダメージをうけるケースです。
写真はフィンに損傷を受けたラジエーターの見本を示します。
11. 過度の圧力による損傷
解説
プレッシャーキャップの不良又はエンジンからの排気漏れによって、ラジエーターに過度の圧力がかかった場合に損傷が生じるケースです。
写真は圧力による損傷を受けたラジエーターの見本を示します。
12. 電気分解作用による損傷(プレート)
解説
偶発的に生じる電流により、ラジエーターの金属部が侵食されるケースです。
写真は浸食を受けたラジエーター金属部を示します。
13. 電気分解作用による損傷(チューブ)
解説
偶発的に生じる電流により、チューブに穴があくケースです。
写真は穴があいたチューブの見本を示します。
14. プラスチックタンクの亀裂
解説
通常の使用条件以上の圧力に長時間曝されるとプラスチックタンクに亀裂が生じるケースがあります。この現象はタンク自身の老朽化等によっても見られます。
写真は亀裂を起こしたプラスチックタンクの見本を示します。
15. 蒸気による侵食
解説
高温の蒸気によりプラスチックタンクの成分が分解されると、その部分が薄くなり、穴があく場合があります。このようなケースでは、多くの場合、破損箇所周辺に白い堆積物がみられます。
写真は蒸気による侵食を起こしたラジエーターの見本を示します。
16. フィンの目詰まり
解説
フィンに挨やゴミ等が付着し目詰まりを起こすと、冷却効果が落ちオーバーヒートを起こす原因となります。
写真は目詰まりを起こしたラジエーターの見本を示します。